元雀荘メンバーの僕が”雀荘で働こうと考えてる人にこそ読んでほしい本”を厳選しました。
今回は雀荘で働こうと考えてる人にこそ読んでほしいと思う麻雀本を厳選して紹介します。
おそらく雀荘で働こうと考えてる人は
・『服装・髪型自由で給料もそこそこ良いから麻雀知らなくても働きたい』と思う“麻雀を知らない人”
・『本当に麻雀が好きで働きたい』と思う“麻雀を知っている人”
だと思います。
前者の方は比較的に女性が多いイメージがあり、そこまで麻雀に詳しいわけではないと思います。
後者の方はそれなりに麻雀本を読んでいて、麻雀に対しての知識はあり詳しいと思います。
そんな方々へ、今から紹介するのは雀荘で働く前準備として一読しておいたら働きやすくなるよといったものです。
タイトルに5選とありますが、前者(麻雀を知らない人)に2選、後者(麻雀を知っている人)に3選、といった内訳になります。
僕自身かなりの麻雀本を読んできましたが、5選で十分です。
麻雀歴が長く上級者や玄人の方々は麻雀の技術本とかではなく、麻雀哲学や思想といった本を読みだします。
それはまた今度紹介しようと思います。
”麻雀を知らない人”が読むべき麻雀本【2選】
マンガでわかる! 東大式麻雀入門
麻雀を覚える際にまず最初に手に取る入門書。
数ある入門書のなかでもこれが一番分かりやすく、最強の入門書といえます。
各章の初めにマンガでの説明が少し掲載されており、その後の説明がスムーズに頭に入ってきます。
会話形式なので疑問が解消されやすいです。
他の入門書には、さも当たり前に用に麻雀用語がサラッと書いてあったりするものがありますが、この入門書にはありません。
麻雀用語もしっかりと丁寧に教えてくれます。
麻雀を覚えたいって人は最悪これ一冊あればもう何もいらないまであります。
それほど完成された入門書です。
マンガ部分のおかげで説明が分かりやすい。
麻雀役も載っているため、手元で確認しながら麻雀ができる。
各章の初めがマンガなだけで、全ページマンガではない。
登場キャラクターがアニメチックなため、こういうのが苦手な人はダメかも。
秘伝 東大式[井出流] 麻雀「基本」のセオリー
この本は麻雀のルールは分かったけどなかなか勝てない、基礎基本を改めて学びなおしたいといった『初心者~初級者』が対象です。
内容としては字牌の切るタイミングやカンのタイミング、スジの考え方や危険度など、状況によって考えることがいろいろあるため、項目ごとに分かりやすく説明されています。
麻雀のルールや流れなどは先ほど紹介した『マンガでわかる! 東大式麻雀入門』一冊で問題ありませんが、セットで持っておくと麻雀の考え方も学ぶことができるためおススメです。
初心者~初級者の人が対象と言いましたが、中級者の人も基本を確認するうえで大変役に立ちます。
裏スジのメカニズムや終盤の打ち方など知っているようで知らない、忘れてしまったという人も多いかもしれません。
中級者は雀荘で働く前に改めて自分の麻雀を見つめなおすことができます。
麻雀を覚えたての人が次へのステップアップとして最適です。
麻雀の考え方を丁寧に説明しているため、偏った麻雀思考が入る前に読みたい。
麻雀を覚えたてですぐに読むと麻雀用語が出てきて少し大変。
中級者の人には基本中の基本のため読みごたえはない。
”麻雀を知っている人”が読むべき麻雀本
データで勝つ三人麻雀
いま雀荘で働こうと考えてる人に質問です。
あなたが働く予定の雀荘には『四人打ち・三人打ち』どちらもありますか。
それとも『四人打ち』だけ?『三人打ち』だけ?
これはすごく重要で、以前僕が働いていた雀荘は四人打ちも三人打ちも両方ありました。
働く前は四人打ちしか打っていなかったため、三人打ちの打ち方や考え方は勉強不足でした。
いざ働き出して三人打ちをするとボロボロで、四人打ちとはまったく違うゲームなんだと痛感した記憶があります。
前置きが長くなりましたが、単刀直入に言うと『サンマを学べ』ということです。
この本を読むうえで前提条件となるのが『三人打ちをある程度したことがある中級者以上の人』です。
三人打ちの特徴であるリーチ判断や押し引きはもちろん、危険牌の度合いなどが記されています。
あらゆる牌譜からデータを取り根拠を持って説明がされているため、かなり貴重なサンマ本だと思います。
雀荘で働こうと思っている三人打ち中級者は絶買い。
データも比較的新しく、三人打ちのレベルアップを考えている人にはうってつけ。
牌効率自体は四人打ちも三人打ちも変わらないため、そこに関しての内容はない。
完全に三人打ち麻雀に特化しているため、四人打ちの説明はほぼなし。
新版 おしえて! 科学する麻雀
今まで「こういう時どっちがいいんだろう?」と思っていたことをズバリと解答しています。
データを集計し根拠のあるデジタル麻雀、よくいう『流れ』というものを完全に否定しており、麻雀初心者に難しいかもしれませんが、中級者の人にはかなりおススメします。
麻雀で難しいとされる『押し引きの判断』、ベタオリのタイミングなどをデータを使い数字的根拠で明確に線引きしています。
どこまで押していいのか、どれくらいの危険度なのか、麻雀の悩みに答えを出してくれます。
麻雀のバイブルであり、雀士であればぜひ一読するべき良書です。
2004年発売『科学する麻雀』から2009年発売『おしえて!科学する麻雀』で少し読みやすくなり、2017年発売『新版 おしえて! 科学する麻雀』で鼎談が23ページ、読みについて9ページ、運と実力の関係について4ページの計36ページ追加されています。
統計的なデータを使うことで完全に麻雀を科学しているため、明確な答えが欲しい人には必須。
中・上級者を分ける『押し引きの判断』をかなりはっきり提示している。
計算式など計算手法も具体的に出てくるため小難しい内容にはなっている。
完全にこの通り麻雀をすれば絶対に勝てるというものでもない。
マンガでわかる! 東大式麻雀 点数計算入門
この本は麻雀のルールは知っててよく打ってるけど『点数計算』ができない。もしくは苦手といった人にオススメです。
ここでは点数計算といっても主には符計算を苦手とする中級者には読んでおいて損はないと思います。
符計算をフワっと覚えていたら雀荘でいざ対局となったときに、めちゃくちゃ慌てます。
相手はお客さんのため点数申告を間違えるわけにもいかず、無理矢理マンガン以上の手を作りにいっては論外です。
雀荘では点数計算が苦手といったお客さんも意外と多く、スタッフに確認を求めらることが多々あります。
客「ロン!」→スタッフに「これ何点?」といった流れは日常茶飯事です。
そのため、点数計算はマスターしておくことが重要です。
この本は符計算の基礎から徹底的に学べるので、頭に定着しやすいです。
マンガと会話形式で構成されているため理解しやすい。
どれくらいの点数を上がったら逆転可能なのかといった具体例もあるため実践的。
点数計算を完全にマスターしている人にとっては必要ない。
アニメチックなキャラクターが苦手な人にはダメかも。
麻雀 魔神の読み
この本は中級者の方に僕が一番オススメしたい麻雀本です。
魔人と呼ばれ渋川難波プロの著書ですが、さすが天鳳10段とリーグ戦連続昇級の実力者の思考は違うなと思いました。
先ほど紹介した『おしえて! 科学する麻雀』では押し引きのラインを決め、ここからはベタおりといったように徹底しています。
これはある意味、麻雀でいう『読み』を行っていません。
反対に『魔人の読み』ではタイトルにあるように、『読み』のことを徹底して解説しています。
渋川プロの読みを『鳴く基準』、『追っかけリーチの基準』、『ダマテンの基準』、『危険な牌の基準』等々プロの思考を丁寧に紐解いていきます。
特に『鳴き』の技術向上を考えている人には、こんな考え方があったのかと驚くことが多いです。
『読み』に関しては上級者になってからとよく言われますが、その入りにはぴったりの良書です。
『読み』を学びたい、『読み』の精度を高めたいといった人は絶買い。
鳴きの技術などある程度打てる中級者には痒い所に手が届く。
あくまで中級者~上級者が対象で読みの基本が必要なため少し難しいかも。
実践すれば絶対に勝てるというわけではない。
10選、20選とか多すぎてそれは厳選ではないだろうと思うので5選という数でガチ厳選しました。
雀荘で働く予定がない人にもオススメできるものがあると思います。
『”麻雀を知らない人”2選』の本に関しては麻雀を覚えさせたい人へのプレゼントにも最適です!