こんにちは、一休さんについて調べ一休さんが好きになった嵐ねずみです。
今日は1月9日、とんちの日らしいです。
僕はマンションに住んでいるんですが、いつも使うエレベーターには毎日『〇〇の日』というように、今日が何かしらの記念日だということを教えてくれます。
そして今日エレベーターから教えられたのが『とんちの日』だったというわけです。
この〇〇の日を毎日記事にしていったら面白いなーと思いいまに至りました。
どこまで続けられるかは分かりませんが毎日何かの記念日をエレベーターに教えてもらい、記事にして行けたらなと思います。
とんちの日とは
1(いっ)月9(きゅう)日は語呂合わせにより『一休さん』を表しており、一休さんと言えば『とんち』。
このことから1月9日は『とんちの日』とされています。
『とんち=頓智』とは機知とも言われ、その場に応じて即時に働く知恵のことです。
『ウィットに富む』といった表現もあり、柔軟な発想で鋭い知恵のことでもあります。
一休さんは室町時代の禅僧である『一休宗純』のことであり、子供時代の説話『一休咄(いっきゅうばなし)』を基に制作されたTVアニメも有名です。
多くの人に知られている"とんち"といえば『屏風の虎退治』、『このはし渡るべからず』といったものだと思います。
一休さんは"とんち"だけでなく、僧としてもかなり破天荒だったそうです。
禁止されている肉食(動物の肉を食べること)や飲酒、女遊びなど当たり前のように戒律を破っていました。
このことから『破戒僧』や『風狂の僧』などと呼ばれていました。
一休宗純が『一休』になるまでの話
一休さんは25歳頃、師匠の華叟宗曇(かそうそうどん)から『洞山三頓の棒』という課題を与えられます。
『洞山三頓の棒』を簡単に説明すると、洞山という若き僧が雲門禅師(雲門宗の開祖)のところへ辿り着きました。
禅師は「どこから来て、どこで過ごし、いつ出立したのか」と問われ、洞山はここまでの行脚の詳細などを正直に話します。
それを聞いた禅師は「お前を三頓(回数のこと)棒で殴りたいが勘弁してやる」と激怒しました。
洞山は正直に答えたにも関わらず怒られ、まったく意味が分からず一晩考えます。
再度禅師にどこが悪かったのかを問いますが、さらに激怒し大声で叱られました。
しかしその瞬間、洞山は初めて悟りを開くことができました。
これが『洞山三頓の棒』です。
一休は『洞山三頓の棒』から、なぜ洞山は叱られたのかを考えました。
長い間考え続けますが答えが出ず、苦んでいた一休はあるとき琵琶法師の平家物語を聞きます。
平家物語第一巻『祇王』を聞いたことで、一休は涙を流し悟りを開きます。
その後、師匠からの課題である『洞山三頓の棒』の問いに下記の歌で答えます。
「有漏路より 無漏路へ帰る 一休み 雨ふらば降れ 風ふかば吹け」
有漏路(うろぢ)とは煩悩や迷いのあるこの世界、無漏路(むろぢ)とは悟りの開かれた仏の世界のこと。
『人生は無漏路へ帰るまでの一休みなのだから、雨が降っても風が吹いても気にすることはない』といった意味です。
これを聞いた師匠は、悟りを開いていることを讃え『一休』という名を与えました。
ここまでが一休宗純が一休になるまでの話です。